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 2018年7月22日(日)

「第4回 若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー」レポート

  • 2009年2月19日(木)
  • 閲覧件数
    3,071


京都民医連中央病院 初期研修医の中村琢弥です。
2009年2月14日(土)~15日(日)の2日間、東京大学で開催された「第4回 若手家庭医のための家庭医療学冬期セミナー」に参加しました。
簡単にですがレポートします。

【選択WS1 家庭医のコアプリンシプル 基礎編 (藤沼康樹 先生)
家庭医療の業界では知らない人はいないだろう、藤沼先生のコア講座です。
これは高木先生や加藤先生も出席しておられました。
具体的な中身は「家庭医ってなんですか?」の説明に集約されると思います。

この場では先生はいろいろな定義を煮詰めた結果残るのは・・・
「特定の個人、特定の家族、特定の地域に継続的にすべてに関与すること」
と定義していました。
それをかっこよく、「スープフック」(sPFCC:specific Person, Family & Community, Continuity of care)と 表現していました。

また家庭医療の仕事内容は 「経営的整合性、プロフェッショナルとしての成長と満足感、社会的使命を成立させるものでなければならない」 とし、これを各個のローカルテキストにあてはめて考えることが大事としていました。

私のように家庭医療初学者には非常にわかりやすく、今後家庭医療を考えていく上での大事な要素がてんこ盛りの講義でした。

【選択WS2 病院教育見本市 (川崎市多摩病院 三重大学 勤医協中央病院)
3つの病院で行われているカンファレンスに実際に体験しようというのが このセッション。私は多摩病院のジャーナルクラブと勤医協の4分割カンファに参加しました。

ジャーナルクラブはEBMの考え方に基づいて進めていくもので きちんと論文の読み方(捨て方)を意識して行うことをしていました。
教科書は「続 EBM実践ワークブック」のようでした。 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4524222545/sr=8-1/qid=1234710047/r... EBMを学習しようとしている人にはお勧めらしいので KCFMの皆さんもいかがでしょう? (私は購入予定です。)

二つ目の4分割カンファは白浜先生の4分割表を用いたカンファを行うものです。
1症例30分かけて毎週2症例程度を総合診療科にて扱っているそうです。
ポイントはQOL以外の項目は事前に埋めておき、実際に議論の場ではQOLをうめ、 またそれ以外の項目に追加していきながら新しい方向性を模索していく ということでしょうか。

私も4分割カンファはしたことがあるので、これは非常に参考になりました。

【選択WS3 若手家庭医のキャリアデザイン (東京医科大学 斎藤裕之)
これはちょっと毛色が違い、ビジネススキル寄りの話です。
自分のキャリアをどのように形成していくか、そのツールとして 「ビジョンマップ」というものの紹介と作成・実践をおこなうものでした。

具体的には「ファウンデーション」と呼ばれる自分のビジョンの基盤となるものが しっかりしているか、ということをまず確認し、(環境、人間関係、経済状況など) 「ニーズ」という欲求がどのような方向性のものを有しているかを確認、 さらにその「ニーズ」の根底に流れている自分の行動の方向性である 「価値観」をあぶりだして、それを確認、強固に意識することで 自分のキャリアデザインを視覚化していく(=ビジョンマップ)、というものでしょうか。 (うまく説明できません。。。すみません。。。)

これは私にとっては今回のWSの中で一番ストライクでした。 私の今後の方向性が見えたような気がします。

【全体WS 家庭医として学び、成長するために (草場鉄周 先生)
最後は草場先生の講義で、家庭医として成長するとはどういうことかを講義されました。
内容は非常に漠然としてましたが、 ようは自己認識をきちんとすすめ、失敗から学び、不確実な現実に立ち向かっていくことで 定量化はしにくいが成長していく、というものでした。

先生は「失敗学」を今回強調されていました。
やはり医学だけでなく様々な分野の知識を導入することは大切と思いました。

 



いちおう、以上です。
その他、コミュニティー形成のWSなどもありましたが、そちらは割愛します。
これはどちらかというとこれからアクションを起こしていくことで 学んでいくものでしたので。。。

総じて非常に勉強になる会でした。
また非常に多くの人と交流できました。