RSS2.0フィールド

RSS2.0フィールド

Multilingual Translation

QRコード

QR code

オンラインユーザ

ゲストユーザ: 1

 2018年6月25日(月)

第2回 「患者中心の医療とは」

  • 2009年4月24日(金)
  • 閲覧件数
    4,600
家庭医療とは

「家庭医療学」では、「患者中心の医療」を提供するように教えられます。 そして、患者中心の医療を行うことで、患者さんの満足度を上げ、同時に医師の満足度を高め、医療訴訟を減らすことにつながることが研究でも証明されているのです。

では、家庭医療で教える「患者中心の医療」とはどのような医療でしょう?
私たち家庭医が心がけていることは、医学的な側面にとどまらず、患者さん自身を取り巻く環境や、患者さん自身が育った背景、かかえる社会的問題にまで目を向け、それを理解し、共通の基盤を共有しようとすることです。

そしてそういう共通の基盤を持って初めて本当の意味での個々の患者さんに見合った治療であったり、指導を行うことができるのだと信じています。
そういった理由で、私たちは、患者さんの環境に立ち入った質問をすることがあると思います。例えば家族構成や家族間の関係であるとか、お仕事であるとか、時には趣味や宗教なんかに至まで質問をすることがあるかもしれません。

それはみなさんをとりまく環境をより良く理解し、うわべだけでなく、よりみなさんの立場に深く共感できるようにそのような質問をするのだと思ってください。
そして、「この先生になら安心して何でも(病気以外のことでも)相談できる」、と思っていただけることが、私たち家庭医にとって最もうれしいことでもあるのです。

そのように病気のこと以外で個人の奥深くまで立ち入られることに抵抗がおありの方がおられるかもしれません。
しかし、それはあなたをより深く理解し、より適切に治療を行う上で必要な手段であると我々は認識しています。

同時に、我々は、患者さんのプライバシーには特に注意を払うようにしております。そうはいっても不安がおありでしたら、どんなにささいなことでも我々に気軽に相談していただければ幸いです。

京都協立病院 内科医長 玉木 千里

次回は「家族志向のケア」です。