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 2018年10月23日(火)

第4回「家族志向のケア(2)診療に家族のライフサイクルを取り入れる」

  • 2009年12月 1日(火)
  • 閲覧件数
    4,518
家庭医療とは

人はみな家族を持ち、考え方や価値観、そして行動に至まで家族メンバーから少なからぬ影響を受けているものです。
そして、家族は人の健康にも影響することが知られています。

家庭医は、患者さんが医学的にすっきり説明のできないような症状をお持ちの時、あるいは診断がついて治療を行っていてもなかなか良くならないような時は、家族ライフサイクルに変化が起こってないかに注目します。

この家族のライフサイクルに目を向けることで病気をより良く理解できるだけでなく、問題を解決するための糸口が見つかることがあるのです。

家族のライフスタイル 発達課題
結婚期
  • お互いに対して責任を持つような関係を築く
  • 新たな配偶者が加わるため、家族内の関係を再構築する
妊娠・出産期
  • 家族内に子どものための空間を作る
  • お互いに配偶者でありながら、親になっていく
育児期
  • 両親としてのチームを作る
  • 家族内で親や祖父母としての役割を確立していくために、お互いの関係について話し合う
巣立ち期
  • 密接な親子関係から脱して、子どもが出たり入ったりできるシステムへ移っていく
(子世代)
  • 家族から自分自身を独立させる
  • 仲間との親密な関係を結ぶ
  • 職業において自己を確立させる
(親世代)
  • 夫婦間の問題と仕事上の問題へ再び目を向ける
  • 祖父母の病気・障害や死に対応する
  • 自分自身の老いと近づく死に対応する
老年期
  • 身体が老いていく中で機能を維持する
  • 配偶者・兄弟・友人の死に対応する
  • 自分自身の死の準備をする

患者さんが今どのライフサイクルにいるかを理解することで患者さんの置かれている状況をよりリアルにイメージ化し、家族の力関係や家族の抱える問題に目を向け、治療に家族を引き込んで役割を持っていただけるように手をつくすことが家庭医の役割というわけです。

京都協立病院 内科医長 玉木 千里

参考:(「家族志向のプライマリケア」;シュプリンガーフェアクラーク東京)