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 2018年6月26日(火)

小児科学習会 「家庭でできる応急処置」

  • 2010年7月27日(火)
  • 閲覧件数
    3,331

中村琢弥です。

当院小児科外来にてママさん対象にて小児の応急処置についての学習会を行いましたので その報告を行いたいと思います。

京都家庭医療学センターシニアレジデントの中村琢弥です。
このたび当院の小児科外来スタッフとともに小さいお子さんのおられる方を対象とした学習会「家庭でできる応急処置」を行いましたのでそのレポートをしたいと思います。
 
小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真1

この学習会は小児科外来スタッフが定期的に開催している学習会企画にて、現在小児科外来にて「家庭医」として診療担当している私に講師依頼がありました。当初依頼があったのは「家庭でできる応急処置」についての講演会を行って欲しい、というもの。漠然とした依頼でしたので、具体的にはどのようなものを行うべきか、スタッフと煮詰めていきました。結果、当日は以下の内容でいくことになりました。

1)創傷への対応
2)熱中症への対応
3)子供への心肺蘇生法


それぞれについて説明していきます。

小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真2
 
1)創傷への対応
こちらでは一般的な創傷への対応を整理してもらうことをお話ししました。特によくある擦り傷などでは大量流水によって傷口をきれいにすること、特殊な場合を除き、消毒は必要なく、創傷被覆材も以前のように絆創膏やガーゼではなく、傷口にひっつかないものを選ぶことをお話ししました。セクションごとに質疑応答を設けるようにしたのですが、創傷についてはその頻度からも関心が高いようで、多くの質問が寄せられ、その回答も慎重かつ現実に即した内容をお話しするように努力しました。
 
小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真3

2) 熱中症への対応
現在猛暑が続いている中、この内容も非常にトピックのようでした。中身としては熱中症の症例提示とその対応のあり方、危険な症候(ミオグロビン尿リンクの写真など)を示し、熱中症は決して侮ってはならないこと、そして、予防と初期対応を覚えていることでかなり重症化を防ぐことができることを謳いました。水分の取り方や塩分についての話は興味を引いたようで、質疑応答も盛り上がりました。
 
小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真4

3)子供への心肺蘇生法
ここからは実技も交えた内容となりました。まずはそもそもなぜ肉親が心肺蘇生法を覚えていただく必要があるのか、その意義を伝えました。このことをきちんと伝えることが自分の子供を直接守ることにつながる・その自信となることを知ってもらい、積極的に身につけてもらうように促すためです。そして、AEDを紹介した後に、人形を使用して、講義を行いました。最初、乳児人形を使用していたのですが、胸骨圧迫の最中になんと破損!借りていた救急隊の皆さん、ほんとごめんなさい!!結局、ここからは幼児人形に出張ってもらいました。本来は異物窒息に対しての対処も行うはずでしたが、胸骨圧迫までの対処を指導することで時間になってしまいましたので、省略して、質疑応答に回しました。参加者からは胸骨圧迫などが大変であるという実感とともに、自分でもできるという自信をつけていただけたと思います。とくにこの内容については以前も別の場で実践したこと(子育て世代対象!子どもの救急講座 in かみの診療所リンク)があったので、それよりは洗練した指導を行うことができたのではないかと思います。
 
小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真5


実際の指導風景の動画はこちらです。



こうして、講演会は終了しました。終了時非常に緊張していたので感想が心配でしたが、アンケートでは好評な意見が多かったです。中でも本当にうれしかったものが、「一度だけ診察いただいたことがあったけど、説明がとてもわかりやすかったのできっとわかりやすいだろうと思って参加しました」というものと「雰囲気がよく、質問しやすかったので参加して良かったです」というもの。日頃の診療がきちんと評価されているんだなぁということと、それがきちんと評価されていること、そして、学習会として目指した参加者と講師との双方向のやりとりのある空気を生み出せたことがわかるフィードバックだったので、本当にうれしかったです。
 
小児科学習会「家庭でできる応急処置」写真6

Next stepとしては、今回は人数が10人前後と少なめだったので、次回は宣伝にも力を入れて、より多くの方に参加いただけるようにしたいことです。そして、そのときには内容もさらに洗練させて、ゆっくりわかりやすいプレゼンにしたいということです(とくにアンケートにはやや早口だったとの内容もあったので気をつけたいと思います)。

今回も非常によい学びでした。まだまだ精進します。