RSS2.0フィールド

RSS2.0フィールド

Multilingual Translation

QRコード

QR code

オンラインユーザ

ゲストユーザ: 3

 2018年8月16日(木)

第1回KCFMによる家庭医療セミナー開催報告

  • 2010年10月 3日(日)
  • 閲覧件数
    2,515

第1回KCFMによる家庭医療セミナー開催報告
2010.10.5 文責玉木

去る2010年10月2日、第1回「KCFMによる家庭医療セミナー」を開催し、無事終了しましたので報告します。

・総勢31人が参加!!
今回は初めての開催となりましたが、KCFMのスタッフや京都民医連の医学対の協力もあっておかげさまで受講生が15人、スタッフ合わせて31人の参加となりました。
受講生の内訳は、医学生3名、事務8名、看護師4名とバラエティ豊かな構成となりました。看護師、事務系とも、近々「仁和ファミリークリニック」として新 たに家庭医療を展開することになっている上京病院のスタッフの参加がほとんどで、家庭医療に対して非常に高い関心を持っておられました。
高木医師

医学生の参加者は1年生、3年生、5年生と学年がばらけていましたが、感想を見ると、臨床経験のある、ないに関らず一定の満足をしていただけた様子でした。



・「他職種の受け答えを聞いて大変参考になりました!」
(ワークショップ1「誰でもどこでも誰にでも使える!知って得するコミュニケーション技法」より)

今回行った2つのワークショップのうち、1つはコミュニケーションスキルについてのワークショップを行いました。
玉木医師ワークショップ1
まず、職種がばらけるように3人1組のチームに別れ、普段経験する困難事例やこんな患者さんがいたら辛いなあ、というケースを共有してもらい、続いてそれらの対応について討論してもらいました。やはり現場では、認知症や精神疾患をもった患者さまの対処に困難さを抱えているという報告が多かったです。一方で、患者対1病院だけの対応では限界がある。地域の医療資源を使って多方面からアプローチすることが大切、などの意見もありました。
玉木医師ワークショップ
続いてレクチャーで「LEARNのアプローチ」「共感の極意」を学習しました。
そしてこれらの学んだスキルを用いてロールプレイを行いました。シナリオは、"「インスリンが切れた」といって診察終了後に受付に来院し、インスリン処方を要求する患者"という設定にし、応対する事務役、患者役、そして評価者に分かれて3サイクルロールプレイを行いました。シナリオは、全ての職種が抵抗なく学べることを主眼においた設定にしました。最後のロールプレイの振りかえりで、「もう少し具体的な台詞を入れてもらえると嬉しい」、というコメントもありましたが、みなさん与えられた役を熱演され大変盛り上がったチームもありました。この見出しは感想文の1つです。他には「実践的でためになった」「大事な事とわかっていても共感を示すのは難しい」という意見もありました。
ワークショップ1
 


・「意見を出し合うことで視点が広がるのがわかった!」
(「ワークショプ2共通基盤をつかめ!患者中心の医療」より)

宮川医師ワークショップ2
ワークショップ2つめは、家庭医療のスキルの中でもコア中のコアとも言える患者中心の医療を実践形式のワークショップで学びました。
ワークショップの内容は、まず症例提示を受け、SGDでケースの疑問点および問題点を抽出し、続いてレクチャーを受けた後、さらに追加で与えられた情報をもとに問題点を生物心理社会モデルに当てはめて問題点を分析する、という流れで行われました。
症例は、自分の身の回りのことが辛うじてできるADLレベルでHOT導入された重症COPDである 80代の男性で、お金を充てにして頼って来る子供夫婦と同居しており、本人も自分の病気のことでかなり不安が強く、些細な問題訪問看護ステーションにでしょっちゅう連絡が入るケースがとりあげられました。
宮川医師ワークショップ2
少々込み入っており、全体像の把握が難しいケースでしたが、どのチームもメンバー全員で議論して問題点を挙げ、最終的には生物心理社会モデルに当てはめてうまく分類ができていました。ここでも、「(ケースを)具体的にイメージすることが難しかった」という意見があった一方で、「様々な職種による意見を共有することが患者さんの共通の認識に繋がった」という感想が聞けた事は、開催者としても大変嬉しいことでした。
ワークショップ2

 


・なぜKCFM?
ワークショップの前にKCFMのプログラムの紹介を寺本医師からしていただきました。
寺本医師
改めてKCFMの活動内容やプログラムのセールスポイントをいくつかの視点から披露していただき、医学生はじめ他の職種もKCFMの存在について認識を新たにしていただけたことと思います。我々の売りは、学会認定されたプログラムで「アウトカムベース(結果最優先)」であり、それを達成するために「研修評価に力を入れている」こと、そして家庭医を育成する基盤となる「地域密着型を志向」していること、などが挙げられると思います。
なぜKCFM


・まとめ
今回は初回の開催であったにも関らず、たくさんの参加者を得る事ができ、また参加者の積極的な参加のおかげで大盛況のうちに会を終了することができましたことをまず心よりお礼申し上げたいと思います。また、アンケートからは早くも次の開催を待ち望んでいる声が多数聞かれ、改めて襟を正す気持ちになりました。
今後も組織内、外を問わず積極的に我々の活動を認知してもらい、さらにみなさんに喜ばれるような活動を広げている事を大切にしてスタッフ一同頑張って行きたいと思います。