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 2018年1月21日(日)

発表会報告「第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会」

  • 2011年2月23日(水)
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中村琢弥です。
2011年2月5 日に京都テルサにて第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会が開催されましたのでその報告を行います。

 本発表会は近畿地区の家庭医療学プログラムが一同に介して、合同で日々の学習の成果であるポートフォリオをショーケースとして仕上げて、発表する年に1回の場で、今年でいよいよ3回目を迎えることとなりました。今回も総勢15名の後期研修医がそれぞれのパフォーマンスと成長過程を示す発表を行いました。

第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会

今回発表されるポートフォリオはShow-case Portfolio=最良作品型ポートフォリオとし、「自分はこんなことができる、できた」を示して、達成した内容を評価するものとしました。
テーマとしては、旧家庭医療学会のプログラム(Ver1.0)で『家庭医を特徴づける能力』および『全ての医師が備える能力』の項目から課題を1つ選択し、パワーポイント形式で発表としました。

テーマ選択にあたっては、後期研修3年目の医師は、「包括的で継続的、かつ効率的な医療を提供する能力」「地域・コミュニティーをケアする能力」の2領域から、後期研修1・2年目の医師は「患者中心・家族志向の医療を提供する能力」もしくは『すべての医師が備える能力』(診療に関する一般的な能力と利用者とのコミュニケーション・プロフェッショナリズム・組織、制度、運営に関する能力)の中から1つを選んで発表することを推奨として、テーマの偏りを防ぎました。また、各学年から最もパフォーマンス・プレゼンテーションが優れていた発表を選出し、「ベストパフォーマンス賞」として提示することも第2回に引き続き行いました。

第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会

今回発表されたものは以下の内容になります。
ここではタイトルと施設名のみご紹介とさせていただきます。(順不同)

・「小学校での防煙授業の実施と家族内の喫煙者における意識変容の効果についての臨床研究」
(京都家庭医療学センター)


・「肺癌患者の尊厳死を守るために-ライフサイクルの転期にある家人の強行姿勢-」
(京都家庭医療学センター)


・「70歳代末期咽頭癌患者とその家族の対応について」

(京都家庭医療学センター)


・「神経難病患者とサポートする家族の知的障害に対する地域包括ケアを模索した一例」
(三重大学 家庭医療学プログラム)


・「母の介護を背景に身体的不調を訴える高齢女性の1例」
(三重大学 家庭医療学プログラム)


・「おたっしゃ教室での健康教育を通じて地域のニーズに答えた経験」
(滋賀医科大学 家庭医療後期研修プログラム)


・「アルコール依存症例に対する包括的アプローチの経験」
(市立池田病院 家庭医療後期研修プログラム)


・「1型糖尿病発症の4歳女児の1例」
(市立池田病院 家庭医療後期研修プログラム)


・「重症心身障害者とその家族のQoL」
(大阪民医連 家庭医後期研修プログラム『なごみ』)


・「多職種による禁煙サポートチームの活動」
(大阪民医連 家庭医後期研修プログラム『なごみ』)


・「初めての在宅お看取り」
(大阪民医連 家庭医後期研修プログラム『なごみ』)


・「医療資源・医療保険の限度を克服した一例」
(奈良民医連 家庭医療後期研修プログラム)


・「親の思い、子の思い-ある家族に教えられた医師のprofessionalism-」
(兵庫民医連家庭医療学センター)


・「禁煙外来の先にあったもの」
(兵庫民医連家庭医療学センター)


・「訪問診療の業務内容の検証-診察時間(滞在時間)と満足度に関連する調査-」
(姫路医療生活協同組合共立病院)


第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会

全体として、非常にフィードバックと議論が盛り上がり、数々の家庭医のスキルや技法、考え方、生の事例などが交わされ、その中身だけでも数え切れないくらいの学びがある、非常に内容の濃い発表会となりました。
時間超過した中で、発表会は終了し、今回駆けつけて下さった、兵庫民医連家庭医療学センターアドバイザーを務めておられる守屋先生より講評をいただきました。特に「ポートフォリオは、やっぱり症例発表ではなく、自分成長発表だっていうことを確信しました.日常の中に、自分自身を一歩離れて二重、三重に見つめる『メタ認知』が重要なんですよ」の言葉には響く人が多かったのではないでしょうか。大盛況のうちにポートフォリオ発表会は終了しました。

第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会

会としてのNext stepとしては、より「領域」を意識した発表(この発表は領域でいうとどれに属するものなのか)とすること、プレゼンテーションの洗練(前をみて話す、原稿を読まず下を向かず、スライドと読み原稿は別、etc)などが挙げられました。しかし、それにしても飛躍的に成長した第3回目、今後、報告集にまとめてより多くの人にこの会の中身をお伝えできたらと思います。そして、第4回もきっとより盛り上がる会を展開できたらと思いました。

第3回近畿家庭医療学後期研修医ポートフォリオ発表会

今回は以上です。