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 2018年10月23日(火)

講演会報告「神戸大学 家庭医療レクチャー"家庭医レジデントの日常"」

  • 2011年3月 6日(日)
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中村琢弥です。
2011年3月2 日に神戸大学にて医学生を対象に家庭医療のレクチャーを行いましたので
その報告を行います。

本会はそもそもお世話になっている神戸大学出身の先生よりお話しをうけたもので、「定期的に有志の医学生を対象とした学習会を開催していて3月の講演者を探している、やってみないか?」ということで今回の機会をいただきました。

内容は「家庭医にまつわるものであれば自由、2時間程度で話す」という条件でしたので、まずは医学生へのニーズ聴取からはじめることとなりました。
実際、聴取してみると医学生からは様々なニーズがありましたが、大きく分けると、
(1)家庭医(レジデント)の日常診療が知りたい、
(2)ポートフォリオ学習が知りたい、

の2点が多く、今回はその内容をうけて、レジデンシーの紹介と私中村が実際に出会った症例をベースにして一緒に症例を考えてもらう参加型WSとし、後半にポートフォリオ学習を扱うという内容としました。

講演会報告「神戸大学 家庭医療レクチャー"家庭医レジデントの日常"」

当日は10数名の医学生(4?5回生)が参加していただけました。2グループに分けて、「チャレンジ!家庭医的事例!」と称して、合計6つの事例に取り組んでもらいました。
具体的には以下のものです。

・生来健康な70代男性で、検診にて「脂質が高い」と指摘された方へのマルチアプローチ事例。
・21歳男性の覚醒剤中毒事例。
・13歳の階段から落ちた男児で、十二指腸潰瘍からの出血事例。
・胸部不快感で受診した60代女性で狭心症が最後まで疑われたが実はパニック障害でSSRIが著効した事例。
・5歳男児で特定の場所のみの湿疹、実は漆のお箸による接触性皮膚炎だった事例。
・70歳のアルコール中毒+DV+栄養障害のエクストリーム事例。

これらを提示し、医学生の皆さんになるべく自由な発想でassessmentとplanを考えてもらいます。それを受けて、家庭医がよく行うスキルや考え方、そして、エビデンスのある対応方法などを話し、実際に私が行った対処法を伝える、ということをしました。
その後、もう一つの要望であった「ポートフォリオ学習」についてはハンドアウトを用意し、その概要を解説、家庭医レジデントである私がポートフォリオ学習をどのように活かしているかを紹介しました。

講演会報告「神戸大学 家庭医療レクチャー"家庭医レジデントの日常"」

結果としては非常に好評に終了しました。人数が少なかったこともありますが、とてもアットホームな雰囲気の中で進み、自由に質問できる雰囲気を保つことができたのではないかと思います。またポートフォリオ学習の話はほとんどの方にとって初めて聞く話だったようなので、新鮮に聞こえたようでした。中には医学生の間になんとかこれを実践してみたい、という声もあり、医学生の皆さんのモチベーションの高さにこちらが元気づけられるような感じをうけました。

講演会報告「神戸大学 家庭医療レクチャー"家庭医レジデントの日常"」

Next stepとしては、今回事例を欲張りすぎたために、完全に時間がおしてしまい、ポートフォリオ学習側で用意していたgroup workをスキップすることとなったことです。
どんな理由があるにせよ、当初の時間が超過するのはよい印象を与えないため、今後このようなことがないように内容の厳選とタイムマネージメントは十分意識していく必要があると感じました。

講演会報告「神戸大学 家庭医療レクチャー"家庭医レジデントの日常"」
今回は以上です。ぜひまた一緒に勉強したいです。