RSS2.0フィールド

RSS2.0フィールド

Multilingual Translation

QRコード

QR code

オンラインユーザ

ゲストユーザ: 1

 2018年11月13日(火)

若手医師冬セミナーWS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」

  • 2011年3月 9日(水)
  • 閲覧件数
    2,505

KCFMとして、昨年に夏期セミナーでWSを開催しましたが、冬セミナーのWS開催は今回が初めてでした。2011/2/19(日)13:45-15:15 @東京大学

若手医師冬セミナ?WS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」

★進行表
13:45→アイスブレイク/セッションの説明10分
13:55→レクチャー(PSPIKESと起承転結アプローチについて)20分
14:15→ロールプレイ(1)、18分(役作り3分、医療面接10分、フィードバック5分)
14:33→ロールプレイ(2)、(役割を交代して)18分
14:51→全体の振り返り15分
15:06→質疑応答、補足説明、セッションのまとめ、アンケート
15:15→終了


参加予定は、5名でしたが、キャンセル2名、飛び入り1名+冬セミナースタッフ1名で結局5名の参加になりました。やれやれ(^_^;)。

KCFMスタッフ4名を加えて、3人ずつの3班を作りました。
参加者の内訳は研修医1年目2名、2年目1名、4年目、1名+冬セミスタッフ1名。

アイスブレイクでは、各班で自己紹介とがん告知の経験について交流して、場が十分に和んでから、高木先生がiPADを使って講義が行われました。ちなみに、参加者全員ががん告知については未体験でした。

講義では、死の受容過程(否認、怒り、取引き、抑うつ、受容、解脱)とP-SPIKES
●Preparation
●Setting
●Perception
●Invitation/Information
●Knowledge
●Exploration/Empathy
●Strategy/Summary

(参考文献 http://theoncologist.alphamedpress.org/cgi/content/full/5/4/302#SEC7
の紹介と、これを簡略化した日本人向けの”起承転結アプローチ”について説明されました。

:内容と場の準備(Preparation+Setting,)
:伝える前に尋ねる(Perception+Invitation/Information)患者の認識、ニーズの把握
:告知。枕詞をいれながら、思いやりをもって、簡潔な言葉で共感しながら(NURSアプローチ、name,understand,respect,support)(Knowledge+Exploration/Empathy)
:まとめと今後の計画の相談(Strategy/Summary)

若手医師冬セミナ?WS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」

移動距離が長いため参加者が間に合わず開始が遅れやきもきしましたが、講義の時間調整がうまくできて、予定通りにセッションを行うことができました。
ロールプレイは、
(1)「進行肺がんの告知」と
(2)「進行胃がんの告知」のシナリオでした。
ロールプレイでは、患者役の方が思わず涙がこぼれそうになるなど迫真の演技でした。また、患者役が告知を受け怒りを顕にしてエキサイトする班もありました。医師役の時の、がん告知の繊細さ、難しさ、PSPIKES、起承転結アプローチ、“困ったときのオウム返し、逆質問”の有用性を実感していただいたり、患者役においても、
「自由に話ができる心地良さ」
「告知を受けるときは同伴者がほしいと思った」
など学びが多くありました。このようにフィードバックを通してさらに各自が学びを確認、深めることができました。アンケートでは、医療を円滑にすすめる上でコミュニケーショは必要なのでこのような機会は重要、所属するプログラムでもこのようなロールプレイの研修を取り入れてほしいなどの記載がありました。

ロールプレイのセッション
若手医師冬セミナ?WS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」
フィードバック
若手医師冬セミナ?WS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」


#良かった点
★なにより参加者全員の満足度が高かった。(感想、アンケートより)
→講義がとても分かりやすかった。
→少人数で和やかな雰囲気の中で手厚い指導、フィードバックが行えた。
→参加者、スタッフ共に気づき、学びが多く得られた。
→お土産(PSPIKES、起承転結のラミネート)も好評だった。
★時間通りに実施できた。

#課題
★会場の関係で、班の間が狭く他の班のやりとりが聞こえやすくやや集中しにくかった。
★がん告知と怒りの対応はかなり高度なスキルが要求されるので、今回は避けたほうがよかったかもしれない。ただ、怒りへの対応も重要なスキルなので、別の機会でロールプレイするほうが良い。
★講義から、ロールプレイに移るまでの時間が短くて、内容を消化できないままにロールプレイが始まったと感じた受講生もいた。
→時間的な余裕があれば、お手本のセッションを加えるべき。

#総括
参加者は少なかったが、その分密度の濃いセミナーで大成功だったと思います。
一方で課題もあるのでそれらを克服し今後もよりよいWSが提供できるようにしていきたいと思います。
改めまして、参加していただいた方々、冬セミナースタッフ一同、KCFMスタッフに御礼を申し上げます。

若手医師冬セミナ?WS開催報告「一歩進んだコミュニケーション技法」
報告者:京都家庭医療学センター(KCFM)
たんご協立診療所 寺本 敬一