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 2017年9月24日(日)

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

  • 2011年6月 2日(木)
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中村琢弥です。
2011年5月31日に滋賀医科大学医学生に対して「解釈モデル」についての学習会を開きましたため、その報告を行います。

 本学習会は母校である滋賀医科大学の家庭医療勉強サークルであるFPIGの方々と相談し、2011年4月に実施されました「かぜ症候群」学習会に続く、毎月一回の家庭医療学習会の第2弾になります。

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

今回、テーマ要望を様々事前に受けていたのですが、「家庭医療学のコアに関わる内容も学びたい」との声を多く頂いていましたので、医学生低学年でも十分実感できる、かつ実用性の高いスキルとして、「解釈モデル」の活用方法についての学習会としました。

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

解釈モデルの学習会を行うということを決めたのはよかったのですが、今回はかなり構成に難儀しました。というのも一番の悩みは「医学生のみんなに如何に解釈モデルを意識した診療が有効ということを実感してもらうか」、ということでした。

やはり有用性が実感できないものは記憶にも残りませんし、将来活用して頂ける可能性も減るだろうと考えました。

そもそも、この会の獲得目標として、「仮に家庭医療学の分野以外に進む方であっても将来役に立つような内容を扱う」ということを掲げていますので、この点は本当に準備段階からかなり意識し、難渋しました。

結局本番で取り扱った手法は「私が実際に体験した事例をベースとして、プライマリケア診療の臨場感を出す」ということでした。

しかも、恥ずかしながら、解釈モデルをつかみきれずに診療にやや失敗したかぜ症候群の事例を扱い、「誰でも経験しうることなんだ」ということを実感して頂くこととしました。

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

当日は平日放課後という時間ではありましたが、実に15人もの参加者がありました。今回は医学生の試験などと重なり、やや日が悪かったこともあって、参加者が前回より減ってしまいましたが、しかし新規の参加者もおられたので気合いもいっそう入りました。

自己紹介・アイスブレーキングにはじまり、事例ベースのSGDを合計3回こなして、その都度、ホワイトボード上で意見交流を行いました。今回も私自身のプレゼンテーション部分とファシリテート部分には、現在時間を割いて学んでいる「コーチング」における各種スキルを応用することで、議論を活性化することをめざしました。

また前回反省となっていた会全体のタイムマネージメントの改善のために、持ち込んだiPad上に大きく時間を表示して、どれだけ時間がおしているかをリアルタイムに表示し、それを見ながら進行を調整することで是正をはかりました。

扱った内容としては「かきかえ(FIFE)」の手法はもちろん、「LET'S HEAR」など、少しマイナーな解釈モデルの聴取方法も選出しました。

事例毎に「この方の病い体験(illness)をイメージして、グループでストーリーを作ってみましょう」「どのような質問を行えばその思いは聴取できそうか考えてみましょう」など、自由な発想を促すグループワークを用意しました、またその議論を活性化するために、ラミネート加工した「解釈モデルカード」を参加者個人用に作成し、同時にそれを会に参加してもらった方へのプレゼント(お土産)としました。

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

総じて会全体として、非常に大盛況のうちに終了しました。グループワークも盛り上がり、随所に笑いもあふれ、リラックスしたムードの中で90分間があっというまに過ぎました。

今回はほとんど時間超過もなく終了し、質疑応答が盛り上がる形となりました。また全ての学年が平等に議論に参加し、ブレインストーミングできたことも大変好ましく、事前に想定した、この会の目指す形に近いものが実現できたように思いました。

滋賀医大 家庭医療学習会第2弾「解釈モデル」

Next Stepは参加者からの事後アンケートにも出たのですが、解釈モデルを聴取することにおける失敗談を提示したものの、その反対の「解釈モデルを提示したことによる成功体験」を具体的に示すことがやや弱かったことです。

この点は今後課題としてあげられるかと思いました。また事後アンケートの書式についても「もっとこうしては?」という医学生からのフィードバックもあり、そちらもぜひ受けて更に改良していけたらと思いました。

何よりそのような医学生からの率直なフィードバックが受けられることそのものが、講師と医学生の垣根が低く、自由な発想を促進する学びの場としてよいことだと感じました。

報告は以上です。今後もこの会は月一回で継続実施予定です。