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 2018年6月26日(火)

丹後地域 医療懇談会 「腰痛症」

  • 2011年6月 5日(日)
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中村琢弥です。
2011年6月2日に丹後の地域住民に対して「腰痛症」についての医療懇談会を開きましたため、その報告を行います。

 本会は私が勤務する診療所の通院患者さんより、「ぜひ、うちの地域で一度医療懇談会をして欲しい」、との要望があり、なんとその患者さんの自宅を会場として医療懇談会が実現しました。事前に地域より様々要望がある中で、特に望む声の多かった「腰痛症」をテーマとして、全90分のお話しをさせて頂くこととなりました。

丹後地域医療懇談会「腰痛症」

さて、お話しするテーマは決まりましたが、今回は事前の要望の中に以下の内容がありました。

【地域からの要望】
1、パワーポイントスライドは使用せず、先生の顔を近くで見ながらお話しが聞きたい。
2、 配布される資料は大きな文字で読みやすいものがよい。
3、その他様々聞いてみたいことがあるので、質疑応答時間を多めにとって欲しい。

今回は民家が会場のため、プロジェクターと幕を設置するスペースはないため、別の方法をとらざるを得ませんでした。また高齢な方が多く集まることが予想され、その中で理解されやすいプレゼンテーションを行うためには、大きな文字の資料が必要になるだろうことも理解出来ました。

質疑応答時間もおそらく普段の診療の時にはあまり聞けないようなことをざっくばらんに聞いてみたいということなのだろうと考え、総じてこれら全てを叶える方向で事前の計画を練ることとなりました。

丹後地域医療懇談会「腰痛症」
 
結果、今回採用した方法として、iPadを使用して話のキーセンテンスと重要な絵図はそちらで表示し、主軸は私の口頭プレゼンテーションとジェスチャーとしました。座席の配置も車座とし、全員が講演者である私とほぼ同じ距離で話を聞けるようにしました。

そして、持ち帰り用の資料は図を多めに使用し、後から読み返しても講演の内容がすぐに想起されるような平易な内容のものとしました。

そして、与えられた持ち時間90分の内、60分を講演、質疑応答は30分という配分にして、十分な質疑応答時間を設けるようタイムマネージメントには気を遣うこととしました。

丹後地域医療懇談会「腰痛症」
 
当日、自宅にはなんと18人の方が聞きに来て下さいました。地域の広報に載せることを目的に写真をとりにきた方もいました。全員が車座に並んだところで、講演を開始しました。

講演内容は腰痛症の主な原因(多くは筋骨格系で非特異的)のことや、危険な腰痛の徴候(Red flag signの紹介)、一般的な腰痛の予防方法(特に腰痛体操など)、腰痛に対して温めるか冷やすか、腰痛と湿布の関係(特に温湿布と冷湿布の比較)、腰痛とたばこの関係、腰痛と安静臥床の関係(なるべく早く離床して日常生活に戻る方が腰痛の回復はよい)など、これまでの診療で多く質問をうけた内容を中心にお話ししました。

丹後地域医療懇談会「腰痛症」
 
タイムマネージメントを意識した講演は予定通り60分できっちり終了し、その後30分に渡り、非常に濃厚な質疑応答が行われました。特に腰とは別に「膝の痛み」についての議論で盛り上がるなど、他症状についての相談も多くうけ、それに対して、丁寧に解答していきました。iPadでのプレゼンテーションも当初は見えづらいかな、という不安もありましたが、なんとか高齢な方が多い中でも機能しており、またそのスムーズさから好評を得ました。新たなプレゼンツールとして有用さを感じました。

Next  stepとしては少し高齢な方相手にはプレゼンテーションが早口だったかな、と感じています。特にタイムを守ることを意識して、ペーシングをおろそかにしてしまったかな、と考えています。

高齢者を相手としたプレゼンテーションの方法は今後も非常に役に立つと思われるため、ぜひ体系的に身につけていきたいと思います。

丹後地域医療懇談会「腰痛症」

報告は以上です。今後も地域にどんどん出て行きたいです。