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 2018年12月10日(月)

第2回家庭医療セミナー報告

  • 2011年6月21日(火)
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第2回家庭医療セミナー報告

KCFMの玉木です。
去る6月18日土曜日に近畿高等看護専門学校にて第2回目となります「KCFMによる家庭医療セミナー」を開催しましたので報告いたします。

今回KCFMの外部から参加いだだいた受講生は医学生さん2名、医師1名、診療所看護師2名、診療所事務1名の6名でした。
お忙しいところご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました!

以下、ワークショップの報告です。

 

WS1:「行動変容へのアプローチ」
私、玉木がファシリテートを務めさせていただきました.
私のWSは3部構成となっておりました。すなわち、

1、「行動変容のステージ」で有名なProchasca氏の提唱するTranstheoretical Model(TTM)の概説、

2、実際の外来の場面で相手に接したときにその人の行動変容の準備性をどのようにアセスメントするか、

3、そして最後に行動変容を起こすための実践ツールとしてのいくつかの面接方法を紹介をしました。

第2回家庭医療セミナー報告

ワークとしては、導入時に禁煙に抵抗を示す若い女性のシナリオを用いて、変容を起こすために必要な心構えを議論していただき、途中では、重要度と自信度を持ち上げるためのアプローチ方法について議論し、紙にまとめて発表していただきました(発表内容は写真を参照)。

第2回家庭医療セミナー報告

今回のWSの狙いは、人がなかなか行動変容できないのはどうしてなのか、何をどうサポートしてあげれば変容を導くことができるのか、という点について考えていただくことでした(ミラーの"knows how")。

第2回家庭医療セミナー報告

第2回家庭医療セミナー報告

ロールプレイが伴えば、理論から脱却した実践レベル("shows how")を目指せたのでしょうが今回は入門編ということでそれらは次回以降に扱いたいと思っています。ということで次回は、レクチャーの中で少し触れた「動機づけ面接法」や「認知行動療法」の実践編を提供してみたいと考えています。


WS2:「コンテキストを掴め!」
すでに有名人と化しつつある中村先生のファシリテートで進行しました.
患者中心の医療(PCCM)の中の2つ目のコンポーネとであるコンテキストを理解することにフォーカスしたWSでした。

構成は2部構成で、前半は6歳女児のケースをもとに「なんか変!?」と感じたときはどのような視点から背景を探ってみるのがよいかをグループ討議し、そこからコンテキストの把握とはどういうことで、それによりどういう効果があり、どういうときに威力を発揮するか、という流れで展開しました。

第2回家庭医療セミナー報告

後半はロールプレイで、心窩部痛を主訴に来院した若い男性のシナリオが用意されました.結構プライベートにいろいろな背景が潜んでおり、なかなか言い出せないというセッティングの中、それをどれだけうまく引き出せるか、というある意味クイズ的なシナリオとなっており、楽しく参加できるように工夫されていました。非医師の参加者もいましたが、あまり医学的な知識がなくても参加できる内容であった点も良かったと思います。

私自身も学生さんと一緒のグループに入り参加させていただきました。以下、参加者の立場で感じた感想です。
1、時間管理がきっちりできており、内容の濃さの割には非常にスムーズな進行となっていたこと

2、ロールプレイでは、患者医師役の交代があったのですが、主訴は同じでも、背景を変えたシナリオを用意したことで2例とも新鮮な内容となるよう工夫されていたこと

3、最後の抽象的な概念である「コンテキスト」の説明をジグゾーパズルを例えにしてうまく説明できたこと

第2回家庭医療セミナー報告

参加者の感想も上々の評価で、満足度の高さを伺わせるものでした。特に、やはりロールプレイは実際にやってみることで得られる新たな気づきが多いという感想が目立ちました。
また、彼の得意技であるお土産用ラミネートも見た目もきれいでよくまとまっており秀逸なものでした。
全体として構成がよく工夫されており、また説明の巧さについても感心させられましたし、中村先生の成長を感じました。

夜ブース:
WS終了後は懇親会を開催しました。私は学生さんブース?に同席しましたが、学生さんの感じているリアルな疑問などが肌で感じられて、私自身も改めて家庭医の役割や病院、診療所といったセッティングにおける違いについて考えさせられました。学生さん、ありがとう!

さいごに:
今回のセミナーに参加していただいたみなさま、そして準備設営に当たっていただいたスタッフの方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。
引き続き、地域のプライマリケアに携わる医療者に少しでも家庭医療を知ってもらいつつ、明日からの診療に少しでも役立つコンテンツを提供して行きたいと思っていますので、今後ともご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 第2回家庭医療セミナー報告