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 2018年8月16日(木)

「診療所ベーシックセミナー2011in 大阪」参加報告

  • 2011年9月28日(水)
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KCFMの玉木です。

去る2011年8月20日に大阪市立大学医学部スキルスシミュレーションセンターで開かれた「診療所ベーシックセミナー2011」に参加しましたのでご報告いたします。

関西の各研修施設や診療所の若手からベテランまで総勢約20名程度の参加でした。うち学生さんの参加は3名。一人はなんと佐賀からの参加でした。
KCFMからは瀧本、高木、玉木が参加しました。

セミナー事態は20、21日の2日間でしたが、以下、玉木が参加した20日のみの報告となります。

【はじめに】
今回初めての企画であったこのセミナー。もともと医学生から西医体のために夏期セミナーに参加できなかったり、関東での参加が難しいとの声があったために実現した、「関西版、夏期セミナー」といった位置づけで始まったと聞いている。

昨今の東高西低気味の家庭医療ムードの中、もっと前から必要であった企画のはずなのに・・・と思ってしまうが、今回ようやく竹中先生のご尽力あってここ関西でこのようなセミナーが開催できたことは本当に良かったと素直に喜びたい。

学生さんの参加者は3名とやや寂しかったが、それでも関西の家庭医療に携わる若手からベテランまでが約20名程度参集したことは本当にスゴイことで、竹中先生の人徳や精緻な気遣いと準備に寄るところが大きいだろう。

【一歩進んだコミュニケーション技法】
夏期セミナーでお披露目したものをそのまま移植して行った。学生さんの中には夏期セミナーで受講していただいた方もいて、ちょっと申し訳なかったが、感想では「深まってよかった」みたいな感想をいただけて救われた。

まず反省すべきは、もともと120分のセッションを90分で行ったことで、大幅に時間超過してしまった。最初のice breakが不要なのと、適当に時間調整することでなんとかなるとの見立てが甘かった。ご迷惑をおかけしたみなさま、ごめんなさい。

また、今回ベテランさんからの評価をいただくことができた。これまでは学生や初期研修医からのFBが主だったので、ひと味違ったアドバイスをいただけたことは良かった.今後のWSの洗練や活動への弾みにしたい。

「診療所ベーシックセミナー2011in 大阪」参加報告

【他のワークショップ】
他の発表のラインナップとその概要は以下の通り。

◆「アイスブレイク」尼崎医療生協病院 三宅先生
セッションの最後の方からの参加だったので、レジメから内容を吟味します。コミュニケーションについてのレクチャーだったようです。「きくこと」とは、「訊く:ask」「聞く:hear」「聴く: listen」がある。「傾聴」に当たるのは"listen"。単にhearするのではなく、相手の話に波長を合わせて意識的に理解しようとしている姿勢を見せること。相手を理解するには非言語的サインも重要。

◆「在宅看取りの実例」月ヶ瀬の藤原靖士先生
藤原先生が実際に経験された症例の紹介。在宅死、在宅看取りって状態の学生さんには大変伝わり易かったと思う。月ヶ瀬村で展開される超地域医療はとっても興味深かった。特に、在宅看取りがめっぽう多いこと、家族の誰かは自身でエンゼルケアを経験していること、未だに土葬文化であることは驚愕だった。また、ほぼ一人医師で地域にずっと根ざして医療をして行くことのメンタリティと、ご自身が(頭の中で)持っている診療所赴任のためのチェックリストが伺えて参考になった。

◆「臨床倫理を考えてみよう」西淀病院大阪民医連家庭医療後期研修PG花房徹郎先生
割となじみの深い臨床倫理の4分割を用いたカンファレンスの実演。症例はCOPDのこれまた大阪ならではの濃い人格の持ち主。患者の希望に寄り添いながら医学的適応とのギャップをどう克服して行くか、についてカンファレンス形式でみんなで検討した.カンファレンスに参加している医師の中でも価値観が違い、話し合う中でみえてくる価値観などがあって個人的にも参考になった。

◆「町医者の見立てと手当」竹中医院竹中先生
日本の医療のアクセシビリティの良さから、日本の町医者みる段階では、教科書の症状が出揃うことはむしろ稀。その中で救急度や重度を判断するには"見立て"が大切、などといった話。研修医が就職先を探す中で、「ショーウインドウ的な総合診療部にご注意」、や「なんでも海外留学が一番じゃないよ」、などの教訓はピリッと竹中先生の毒舌が効いており面白かった。

学生向けの内容なので基礎的な内容も多かったが、学生の反応とベテランの反応の違い、なども見所であり、またどの発表も創意工夫されていて面白かった.

【研修施設紹介】
大阪市立大学総合診療センター、KCFM、大阪「なごみ」、兵庫の阪神コース、の順での発表だった。もち時間は10分。うちは今回は中村先生が作成してくれたポスターでプレゼンを行ったが(パワポを使うものだと知らなかったのがホンネ)、他のスライドを用いたと発表とは趣向が違っていて新鮮だったと勝手に解釈した。発表を前半と後半に分けて、前半の概要説明を私から、後半を瀧本先生の研修中の感想、という構成にしたのも良かった。

【夜の懇親会】
大御所と岡山で開業している先生など10名程度の参加。セミナーの振りかえりも兼ねており、早速次回へ向けて課題の確認と対策の論議もあった(私は座席の関係もありあまり議論に参加せず気持ちよく酔っておしゃべりしていただけだが・・・)。最後は関西のムードを盛り上げるためにこの集会を定例的なものに位置づけて頑張って行こう!という合意がとられた。

以上
文責:玉木

「診療所ベーシックセミナー2011in 大阪」参加報告