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 2018年4月26日(木)

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」

  • 2011年11月20日(日)
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中村琢弥です。
2011年11月19日に京丹後地域にて「ストレスマネージメント」をテーマに医療懇談会を開きましたため、その報告を行います。

 本会は地元の婦人会より当診療所に依頼を受けて実施することになった医療懇談会です。当地域は自殺者も比較的多いとのことで、需要が高いということから「ストレスマネージメント」について講義をすることになりました。

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」
 
内容を練るにあたって、今回はコーチングやNLPなどで扱われる概念を豊富に使用して、そのことに医学的な考え方をミックスしてお送りすることとしました。スライドはZenを意識した内容であり、ご高齢の方が来ても良いように見やすい工夫を随所に施しました。

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」

当日は19時開始という遅い時間でしたが、やや小さめの公民館に10人以上の方が集まって下さいました。皆さん非常に興味津々で、何より講演させて頂く場所が座敷という空間だったので非常に和やかな雰囲気で進行していきました。
主な講演内容は以下のとおりです。

●ストレスとは何か
ストレスとはエネルギーの発生状態と定義され、周囲の変化に対して、自らを変容させるときに生じるエネルギーとされます。よって適度なストレスは人を高みへと導くなど、ストレスそのものが害悪とイコールではないことを強調しました。またストレスとはやはり過剰な状態となると人を疲弊させるとされ、現在存在している約80%の病気は何らかの形でストレスが起因しているとされます。

●ストレスサインとは
ストレスを受けた時に人間は(1)警告反応期、(2)抵抗期、(3)疲憊期の順番に変化していきます。(1)の段階ではその人特有のストレスサインが発信されるとされ、そのストレスサインに気づくことがストレスマネージメントの第一歩とされます。ここでは代表的なストレスサイン例をお話しし、それらと普段の自分を照らし合わせて、それらが該当するかどうかをみんなで双方向性に検証していきました。

●ストレッサーとは
人にストレスを及ぼすものは「ストレッサー」と称されます。物理的、科学的、生物学的、精神社会的、などなど様々なストレッサーが存在していますが、昨今は人間関係や経済状況など「精神社会的」なものが重要度を帯びてきています。ここではライフイベンツ法を使用して疾患の原因となり得る代表的なストレッサーを確認していきました。

●ストレッサーへの対処法について
実際には様々個別の対処法があるのですが、それらを分類すると大きく3つになることを話しました。すなわち「なくす」「変える」「変わる」です。これらのうちどの対処が適するか、実際に行われているか、他に行うべき方法はないだろうかなどを検証していくことで新たな世界が広がりうることを話しました。

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」

終了後、質疑応答は予想以上に盛り上がりました。特に近親者の死や自殺者についてなど普段悩んではいるものの気軽には相談できない内容を多く寄せて頂きました。それらに対して、慎重に言葉を選びながら、傾聴しつつ対応していきました。どれも簡単には答えの出る質問ではなく、ここでも私の実力が試される思いでした。感想文からも皆さんの満足度は概ね高く、何かのヒントを得て頂いたようでした。

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」

Next Stepとしては特に質疑応答で感じたことですが、やはりこういう精神症状への講演会の時には様々な感情の吐露がある可能性があり、それらに対して演者としてどのように対応していくのが望ましいのか、その具体的な方策と学術的な研鑽が必要と感じました。今後もこのようなテーマを安全に扱うことが出来るように学びを深めていきたいです。

京丹後地域 医療懇談会「ストレスマネージメント」

今回は以上です。非常に良い学びとなりました。