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 2018年8月16日(木)

滋賀医大学生ワークショップ開催報告

  • 2013年4月21日(日)
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2012年11月29日滋賀医大学生ワークショップ開催報告
京都家庭医療学センター 膳所診療所 佐々木隆史
 
 昨年からほぼ毎月やっている滋賀医科大学の学生サークル主催のWSです。先月の弓削メディカルクリニックの森先生による「とことんロールプレイ?ワールドカフェで学ぶ行動変容」というWSに引き続き、「こんな時どうする?すぐに使えるBad Newsの伝え方!」というSHARE法をつかったBad News TellingのWSを行いました。参加者は医師併せて20名でした。
 医系学生さんはいずれ、相手の「病」という負の部分を対象に、治療・ケアしていかなくてはなりません。時には「不治の病」と向き合うことが必要となります。そのことをふまえて、悪知らせをどう伝えるかを、シネメディケーションを使って、グループディスカッション形式で、みんなで考えていきました。
 
シネマ(1)「明日への記憶(2006年、主演:渡辺謙)」
ミッチー扮する神経内科医が、若年性アルツハイマーの診断をうける渡辺謙に行う医療面接を通して、患者さん、家族に優しい医療面接とは?を考えてもらいました。「感情亡く淡々とやりすぎ」「突然、認知力の検査を始められたら馬鹿にされている感じがする」といったことから、「机が患者と医者の境界線になっている」「夫と医師の板挟みの奥さんが可哀想」など、患者さんをとりまく周囲の状況までしっかり認識できていて、驚かされました。
 
シネマ(2)「SHAREをつかった癌告知」
進行癌であるとは思っていない患者に、進行癌であると伝える。
 
SHARE Approach 「Supportive environment(サポーティブな環境設定),
How to deliver the bad news(悪い知らせの伝え方)
Additional information(付加的情報),
Reassurance and Emotional support( 安心感と情緒的サポートの提供)
 
の4 つの頭文字 を取った手法」をつかったVTRをみて、前回と比較してどうだったかについて同じグループで話し合ってもらいました。「相手の心をしっかりとらえていた」「家族も安心して聴いていた」「間の取り方がよい」などと、どこの班でも、私の解説抜きでも面談の本質をとらえている意見が出て、感受性が豊かだなあと思いました。
 
一方で「こんなゆったりとした面談で本当に出来るの?」という質問もありましたが、参加者の先生から「運転免許の教習みたいなもので、実際とは異なることもあるが、手本としている」とコメント頂き、私も納得でした。
 
 ロールプレイ(予定だった)「明日から使えるSHARE」
体育会クラブのキャプテンという設定で、同じ仲間に対して、どのようにレギュラー落ちを伝えるか?という面談を、SHARE法を用いてやってみました。残念ながら、時間が無くスライドのみでしたが、結構ウケてくれたので、これでみんなが明日から使えると確信しました。
 
 今回、はじめて講師として参加させてもらいましたが、平日の19:30から集まってくれる学生さんって、すばらしい宝物だと思いました。同時に各診療所からも家庭医が集まってくれて、もう「滋賀の家庭医はたのしが、うれしが」です。
 
滋賀医大学生ワークショップ開催報告