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 2018年12月13日(木)

「在宅看取りされた家族の会」 開催報告

  • 2013年6月23日(日)
  • 閲覧件数
    2,790

KCFM たんご協立診療所の寺本です。

2012年12月1日に、当院で初めの試みで、「在宅看取りをされた家族の会」を開催しました。以前から他事業所の開催報告を聞いていて、是非当院でも取り組みたいと思ってなかなかできませんでしたが、ついに実現することができました。大変遅くなりましたが、なんとか報告書が出来上がりました。思い入れが大きくて、かつ小生自身まとめが苦手なタイプのため長文となってしまいました。

「在宅看取りされた家族の会」 開催報告

2012/12
京都家庭医療学センター(KCFM)
公益社団法人 京都保健会 たんご協立診療所
寺本 敬一

会の趣旨、目的

  1. 在宅看取りされた家族へ改めての療養介護へのねぎらいとグリーフケア
  2. スタッフが家族の思いをよりよく知り、これからのケアに生かす (在宅看取りを一般の方へ知っていただく)・・・次回以降の目標

日時  2012/12/1(土) 14:10-16:30
場所  たんご協立診療所ホール
対象   2004年4月?2012年12月当院で在宅看取りした患者家族65

(往復はがきで案内)+地域のケアマネに呼びかけ
参加
合計20名
12遺族より参加希望→実際は9遺族
診療所スタッフ 5名(所長、後期研修医(瀧本医師)、看護師2名、事務1名)
訪問看護ステーションゆたかの 2名(所長、ケアマネ各1名)
他事業所ケアマネ 4名

大テーブルを4つ作り、家族さんは、くじ引きでランダムに座ってもらい、スタッフはバランスよく配置するように工夫しました。

内容

  1.  アイスブレイク         10分
  2.  医師の講演           40分
  3.  自由に懇談 カフェ形式     60分   
  4.  まとめ・アンケート             10分


医師の講演内容 
「住み慣れた家で最期のときを過ごすということ」

  1. 在宅看取りの実際 (全国、当院の集計)
  2. 緩和ケア トータルペイン 身体的苦痛 精神的苦痛 社会的苦痛はもちろん(特に)スピリチュアルペインも寄り添いのケアを行うこと
  3. ガン、非ガン、老衰のケアの違い
  4. 本人の意向、事前指示
  5. 平穏死、自然死
  6. 離別と受容     

講演スライドをダウンロードする

アイスブレイクで和んだ後、前座として医師の講演を30分行い、その後懇談、カフェを行いました。初めての試みでどうなるか不安が大きかったのですが、終始和やかな雰囲気で患者さん家族の思いをそれぞれで語っていただくことができました。参加家族からも満足されたとの感想を多くいただき、スタッフにとっても、非常に学びの多い機会となり本当に開催してよかったと思えました。

良かった点
●参加者が予想よりも多かった。(遺族の方、他事業所ケアマネも)。
●参加された方々、笑顔で話されていた方が多かった。
●初対面なのに、意外と話がはずんだ。楽しいひと時だった。
●涙を流される方もおられたが、これまでに話せなかったことが話せてすっきりされたようです。
●和やかな雰囲気を演出した小物、準備もよかった。テーブルクロス、お花、音楽、ティッシュ。
●スタッフの傾聴の姿勢もよかった。事前にコミュニケーションスキルのミニ学習を行いました。
●普段聞けない、ケアマネの考え、感じていることが聞けたことも貴重だった。
在宅で症状緩和できず入院となってしまうことが多いことに悩んでおられるなど。
●時間配分は、懇談カフェの時間がやや足りないくらい。逆に丁度よかったかもしれない。
●スタッフの協力でスムーズな進行となった。
●お菓子はおいしかった。

スタッフ間で行った個人的な学びの共有
●経済的な配慮も重要
頻回の訪問診療>>定額の在宅末期管理料
デュロテップパッチ 1枚 1万円
●「心残りは、お風呂」と言われる遺族の方が複数おられた。
→早目の判断、対応が重要。ADL維持されているうちに入浴の手配をすること。
●痛みの緩和は積極的にすべし
→患者さんの苦痛を家族としてみているのはとてもつらい。と。
●せん妄、徘徊は、家族としては不安が大きく、とても辛いことなので丁寧な説明、対応が必要。
●病状の進行が早く、退院後に意思疎通が出来なくなった。次に予想されることを前もって知らせて欲しい。そうすれば本人の意向をもっと聞けたかもしれないと後悔されていた遺族がおられた。

改善点
●開始が10分ほど遅れた。
飲み物の準備  カフェのときでもよかったかもしれない。
飲み物の給仕をどうするか? セルフでもよいかなと思うが、遠慮されるかもしれない。
●医師が、もっと多数の参加者と話ができればよかったかもしれない。
傾聴していたらなかなか数は回れないが・・・。移動のタイミングが難しい。
●話す相手、組み合わせがいろいろあってもよかったかもしれない。遺族同士というのもいいかもしれない。
●プレゼンは、もっと双方向性のほうがよかったかもしれない。
●お菓子は、洋菓子だけでなく、おかきなどつまみやすいものもあったほうが良かったかもしれない。
●ティッシュはカバーがあったほうが、カフェらしいかもしれない。
●最後に寺本が急患対応のため途中退席して中途半端になってしまった。
●終了直後にスタッフで振り返りができればよかった。

その他
在宅患者さん向けのイベントを懐かしむ声があった。以前は、訪問看護ステーション主催で焼き芋大会などしていた。

ネクストステップ
●開始時間が守れるように準備、手配する。
●20-30分毎の席替えなどでより多くの人と話ができる工夫を検討する。
●終了直後のスタッフ振り返り確保。
●来年も継続開催へ。