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 2017年12月18日(月)

「家庭医療のコアプリンシプル」 と 「在宅死に向けての連携」報告

  • 2014年1月18日(土)
  • 閲覧件数
    2,164

KCFMの宮川です。京都民医連第二中央病院にてKCFMによる家庭医療セミナーを開催しましたので報告します。

【セミナー概要】
2013年11月30日 16時〜18時
京都家庭医療学センターによるセミナー
場所:京都民医連第二中央病院

【WS内容】
現在私が勤務する京都民医連第二中央病院では様々な精神的、社会的問題を抱えた患者さんが多く、昔から実地として家庭医療が実践されています。今回のセミナーの前半では、診療所や施設での実践を紹介してもらいながら、理論としての家庭医療を紹介することでより深めていくことを目的としました。
また後半では、今後確実に増えていくであろう在宅死をテーマにディスカッションを行いました。高齢化を迎え総死亡数が増え続けていく中、よりQOLを重視した終末期の迎え方が望まれていきます。さらに厚生労働省の計画では病床数が増える見込みはなく、病院死ができなくなっていくことも十分に考えられます。在宅死を迎えるためにどんな医療、介護サービスが必要かを議論しました。

●参加者
8事業所から医師6名、看護師6名、栄養士1名、MSW1名、事務2名
医学生2名、医学対2名 の参加
● 第一部 診療所の活動紹介と家庭医療のコアプリンシパル

  1. 川端診療所—在宅患者さん春の集い@京都市立動物園
  2. 洛北診療所(代理発表)—夏祭り、子供向け診療所見学、歩こう会
  3. 老人保健施設 茶山の里栄養士、歯科衛生士、老人保健施設共同の食事ケア、口腔ケア学習会
  4. すかい診療所—あすかいほっとカフェ(患者向け学習会、交流会)

 それぞれの院所で工夫された取り組みをされており、とても興味深い発表でした。患者さんと交流する中でそのキャラクター、家族、背景を自然につかんでいくことの大切さや楽しさが伝わってきました。また高齢で体が衰えていく中でも、楽しく人生を過ごしてほしい、おいしいものを味わってほしい(もちろん安全に)という思いを強く感じ、さらにそれを多職種で共同して具体的な手段にまで発展させていることに感銘を受けました。

 この地域では実臨床として、患者中心、家族志向、地域包括ケア、予防健康増進という家庭医療のコアが実践されているという印象を改めて持ちました。この後コアプリンシパルの理論を紹介し、より深めてもらうことを目指しました。

● 第二部 「在宅死を迎えるには」をテーマにディスカッション
肺炎後廃用症候群、認知症終末期の超高齢者を在宅で看取る、という設定で、必要な医療・介護サービスをSGDで出し合いました。出された意見としては
•病状悪化時のバックアップ  •医師の病状の予測  
•家族の覚悟         •家族の精神的ケア   •レスパイト入院
•毎日の訪問看護       •ヘルパー(入浴など)
•身体障害手帳申請

などがありました。また実際に在宅看取りを経験したスタッフもおられたため、実体験に基づく貴重な意見も聞けました。
•心の負担を和らげるユーモアが大事
•訪問看護師からの「何が心配ですか」「何かあれば連絡して」という問いかけ
•家族が覚悟していても、「それは変わっても良い」という言葉

【振り返り】
今後大事になってくる分野について、多職種を交えて、発表交流、ディスカッションできたのはとても良い経験でした。私自身の勉強にもなりましたし、参加者からも「とても勉強になった」「他の事業所、職種と交流できてよかった」などの感想をいただきました。
また医学生さんにも参加してもらえたことはさらに嬉しかったです。「学校では習わない内容を勉強できた」「医師以外の職種の話を聞けてよかった」「学内でも勉強したい」などの感想をいただきました。

【反省点・Next step】

  •  職種によって勤務時間帯が違うので、多職種参加を目指すと時間調整が難しい→平日の夕方遅めが良いか?
  •  後半SGDで参加者が少なかった→前半でディスカッションするのが良いか?
  • 新しいプロダクトを作れるようなディスカッションを目指す
  • 感想文用紙を用意していなかった