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 2017年10月18日(水)

KCFM新年会

  • 2015年2月 9日(月)
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KCFMの玉木です。今年も恒例となったKCFM新年会を無事開催することができたので報告します。
当新年会は、参加者が楽しく学び、そしてグループの一年の振り返りと新たな目標を作成することをミッションとしています。私がミシガン州立大学で家庭医療フェローシッププログラムに参加したとき、1年を振り返り、新たな目標を定め、改めてスタッフの一致団結の場とする”retreat”に参加しました。後にこれは組織運営の上で非常に有用な手法であることを知りました。KCFMの新年会はこのretreatをモデルとして取り入れたの形になっているのが特徴です。

■ 日時:2014年1月31日(土) 15:30~20:00
■ 場所:京都民医連中央病院 西館1階 会議室
■ 参加者:KCFMスタッフ、事務方併せて9名
■ スケジュール
<前半>
1.    学習会
「診療所の質改善」・・たんご協立診療所 寺本 敬一所長
2.    近畿ショーケース・ポートフォリオ発表会予演会
発表者:専攻医1年目 岡井 康葉
専攻医2年目 草野 超男
<後半>
3.    2014年の振り返り2015年の目標作成
4.    懇親会

■ 学習会
最近PC連合学会でもWGが発足して、整備を展開し始めたと聞く、診療所の質改善(Quality Improvement; QI)の話題を指導医の寺本所長にしていただきました。今回は諸外国のQIの現状、評価ツールの紹介をしていただきました。具体的には2010年にpublishされたカナダの”Quality in Family Practice”や米国の”Patient Centered Medical Home”、オーストラリアのRACGPにおけるQIインフラ、イギリスのNational Diabetes Auditなどを例示し、それらの特徴について概観していただきました。
それぞれ特徴はあるものの、家庭医療先進国でもいまだ完璧なものはない。Quality in Family Practiceは10年もの年月をかけて練られて作成されており、参考になるところが多い。個々のセッティングにあわせて汎用性の高いものとなっている反面、医療管理についての言及は物足りない、などのディスカッションが交されました。
日本においては、病院のQuality Indicatorについてはかなり発展してきましたが、診療所のQIについては端緒についたばかりで、インフラの設立もこれからです。KCFMとしてはこれらのモデルツールを参考にしながら、足りところを補足して独自に質評価のプロジェクトを進めていこうと確認しました。

■ ポートフォリオ発表会予演会
草野医師からは誤嚥性肺炎を繰り返す高齢女性の週末ケアにおいて、家族の治療への参加をうまく導いて、家族全体として満足度の高い看取りの経験を発表いただきました。
岡井医師からは、生来の医者ぎらいの高齢男性が、全身倦怠感で受診したところHbA1c16%の糖尿病を認め入院となったケースの発表でした。精査の過程で咽頭がんが発見され、転院となりましたが、検査を拒否し、早く帰らせてほしいと訴える患者を前にし、主治医の役割について葛藤した経験を提示してくれました。主治医と患者のラポール形成について改めて考えさせられる感動的なレポートでした。

■ 全体の感想
今年も無事に新年会を終えることができてホッとしています。2015年度は専攻医が一人加わり、久しぶりに1年目から3年目までの専攻医が揃います。年度末には2年ぶりの3年次専攻医のMCQ、CSA、卒業ポートフォリオ作成もあります。今年も益々グループが発展するよう皆で協力していきたいです。
以上