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 2017年10月18日(水)

KCFMセミナーの報告

  • 2017年4月12日(水)
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京都民医連第二中央病院の宮川です。
2月25日、第二中央病院にて家庭医療グループと精神科グループの合同セミナーを開催しましたので報告します。
異なる診療科の合同勉強会は、家庭医療グループにとっても経験は多くありません。ただ高齢化や健康問題の複雑化に伴い、さまざまな診療科が交流し、知恵を出しあっていくことが重要と考えます。5月には京都民医連医科歯科合同の勉強会も開催されますし、今後も広がっていくでしょう。

後から聞いたのですが、今回は上記2つの診療科の医師対象、という印象を与えてしまったようです(他科や他職種の方もウェルカムです)。複雑な健康問題に対して、診療科の垣根を越えて知識や経験を交流していきたいと考えています。今後もこういった合同勉強会を企画していきたいと思いますので、ぜひご参加をいただければと思います。

【日時】2月25日土曜日 午後3時?5時
【場所】京都民医連第二中央病院 ?期棟(南館西側) 3階会議室
【目標】アルコール依存症患者への対応 そのときの考え方
【内容】
● 第二中央病院精神科 近藤先生よりアルコール依存症対応のレクチャー
● 第二中央病院内科 宮川より動機付け面接法のレクチャー

1.近藤先生のレクチャーと症例提示
アルコール依存症治療の問題点について、近藤先生の日常診療での経験、疑問もふまえて教えていただきました。印象的だったのは
「断酒にこだわらない」
「とりあえず通院が続いていればよしとする」
「否認があるのは当然」
「動機付けを積極的に行う」
などの考え方が聞けたことでした。
本人の行動変容に頼らざるを得ない診療場面はけっこうあります。アルコール依存や糖尿病などが代表的なものですが、これらの診療では医療者側の努力ではうまくいかないことが多々あり、日々どうしたらよいものかと思っています。最大限の努力はしつつ、患者さんの意識や行動が変容していくのをじっくりと待つということが、結局はお互いの利益につながっていくということだと理解しました。

2.宮川よりレクチャーと症例提示
アルコール依存症に対する介入法の一つとして、動機付け面接法についてレクチャーを行いました。私自身にとってもスキルが足りない部分でもあり、自分の勉強のため、という目的も含めて取り上げました。まだまだ理解できていないところも多かったので、高木先生など参加された先生にフォローしていただきながら進めました。
後半は私が経験したアルコール依存症の患者さんについて提示を行いました。非常に悪い転帰をとった方で、どのように介入すれば良かったか、今も考えています。参加された先生からもご意見をいただき、活発な議論ができました。

*動機付け面接法の概要
・ 悪しき生活習慣を変えるよう促すとき、リスク説明などの医学的方法のみでは効果が限定的。むしろ抵抗を生み逆効果の場面もある。
・ 両価性(アンビバレント)を有すクライアントに対し押しつけではなくて、より内面からの気づきを促し、効果的に変容に繋げるためのアプローチ。
*動機付け面接法の原理
・ 共感を表現する
・ 矛盾を拡大する
・ 抵抗を手なずける
・ 自己効力感を援助する
*    動機づけ面接法 テクニック OARS
・ Open question 開かれた質問
・ Affirming   是認
・ Reflecting    オウム返し
・ Summarizing 要約

Next Step
●    広報のしかた(いろいろな科の医師、いろいろな職種が参加しやすいような宣伝)
●    レクチャーの事前学習をさらに深める
●    セミナー風景の写真