RSS2.0フィールド

RSS2.0フィールド

Multilingual Translation

QRコード

QR code

オンラインユーザ

ゲストユーザ: 3

 2017年12月18日(月)

KCFM家庭医療学セミナーふくちやま 開催報告

  • 2017年11月 1日(水)
  • 閲覧件数
    73

 みなさん、こんにちは。京都家庭医療学センター(KCFM)、ふくちやま協立診療所の寺本です。

2017/9/9(土)に福知山市で開催した、KCFM家庭医療学セミナーふくちやまの開催報告をさせていただきます。

これまでは、ふくちやま協立診療所で2回開催していましたが、今年は、初めて市民交流プラザ・市民交流スペースで開催しました。広くて、明るい会場で設備も整っていました。昨年まで30名規模でしたが、今年は、広報も7月末に完成、ほぼ想定通り50名もの沢山の方々にご参加いただき、遠方からかの桜井 隆先生をお招きして、軽妙かつ、実践に基づく在宅診療の心得などをわかりやすい例え話を交えてご講演いただきました。桜井先生は、尼崎市で活躍されている家庭医、在宅医療の第一人者で、これまでに約400名の在宅看取りを支援されてきました。講演タイトルは「大往生なんか無理なんしっとを?」。

各グループ概ね、5?6名で多職種による事例検討を行うことが出来、それぞれの学びとともに、地域の顔の見える連携構築にも多少は貢献できたと思われます。グループワーク後の共有については、時間の関係で発表グループを絞り、その後、追加意見をたずねた方法で全体の意見を共有することができました。

できれば、来年もより良い企画、運営で開催して、よりよく学び、顔の見える関係構築で、地域の医療、介護、福祉の質を向上させ、最期までより安心して住みやすい街づくりに貢献したいと思います。
 

KCFM家庭医療学セミナーふくちやま 報告

2017/9/9
於)市民交流プラザふくちやま
京都民主医療機関連合会
京都家庭医療学センター(KCFM)
京都保健会 ふくちやま協立診療所
寺本 敬一

目標)
独居の在宅療養 多職種連携で伴走、時に支えるための学び、顔の見える連携構築(IPE,IPW)
家庭医療学 家族志向のプライマリ・ケアから、日常診療、ケアへのヒント、役立つことを学ぶ

日程)
15:00 開会の挨拶 玉木 千里先生 (京都協立病院)
15:05 家庭医療レクチャー 「在宅ケアに役立つ家族志向のプライマリ・ケア」
寺本 敬一 (ふくちやま協立診療所)
15:30 - 15:45 休憩 フリースペース
15:45 - 17:00 独居の方が我が家で最期まで過ごすために (講演 約30分 質疑応答10分) 桜井 隆先生 (さくらいクリニック)
17: 00 - 17:40 1.アイスブレイク(5分) 2.症例検討 グループワーク(35分)
櫻井 隆先生  寺本敬一
17:40 - 18:00 グループワーク共有
18:00 - 18:15 まとめ/質疑応答
18:15-18:20 閉会の挨拶 宮川 卓也先生 (京都民医連第二中央病院)

参加は、合計50名。医師8名(KCFM4名、福知山市民病院2名、開業医1名、桜井医師)、看護師16名、ケアマネ10名、MSW4名、社会福祉士4名、介護職 2名、医学生1名

* 在宅ケアに役立つ家庭医療学 家族志向のプライマリ・ケア(担当 寺本)

家族志向のプライマリ・ケア 実践
* 家族の健康問題への相談
* 家族内問題、ストレス (嫁姑問題など)
* ライフサイクル移行期 予期、アドバイス
* 介護疲労への配慮
* 離婚、離別(命日の記録)
配偶者の死亡、離婚、別居で死亡率上昇
サポートで改善
* グリーフケア

システミックアプローチ 治療的会話
別の視点から考えることを促すなど質問、提案を繰り返す
円環的、振り返り
(解決に焦点、支援、変化、関係性、奇跡が起こったら・・・)
関係性に注目
→固定した意味の枠組みから抜け出せる
新たな意味の世界の創出
BATHE法                      
ストレスフルな出来事に より効果的、満足度、効率的  
Back ground (背景)
Affect   (感情)
Trouble   (困っていること)
Handling   (対処法)
Empathy   (共感)

Positive BATHE法  BATHE法+α
Best    
(一番良かったこと)
Affect or Account 
(今の感情 か その説明)
Thankfulness 
(一番感謝していること)
Happen
(良いことが起きるためにできること)
Empathy or Empowerment  
(共感、エンパワメント)

参考文献)
* 家族志向のプライマリ・ケア S.H.McDaniel etal、松下 明 訳
* Ten minutes for the family Systemic interventions in Primary Care EIA ASEN etal 2004
* 15分間の問診技法 日常診療に活かすサイコセラピー (監訳 玉田 太朗)2001 
* THE ?FIFTEEN MINUTUES HOUR  THERAPEUTIC TALK IN PRIMARY CARE  FIFTH EDITION                 
Martian R Stuart etal 2015
* 「精神科診療に役立つ家族療法の視点」 
湖南クリニック 楢林 理一郎先生の講義資料(精神療法セミナー 2017/7/29)

* 桜井 隆先生の講演「大往生なんか無理なんしっとを?」
自己紹介、アイスブレイク代わりの雑談から参加者の心を”つかみ”、自然な導入のもと、桜井先生の実践されている在宅診療の心得について台風の天気予報、飛行機など例え話を使いながら、わかりやすく、関西風の軽妙なご講演をしていただきました。
*在宅ケア開始4点セット(つかみ)
1. 退院前カンファレンス
病院医師の参加は必須ではない。訪問診療医と患者、家族との顔合わせ、申し送り
15分程度でもよい。場合によっては、早朝開催もあり。
2. 携帯電話登録
携帯電話登録 その場で登録、安心していただく。
3. 退院日の往診
短時間でもよい。
4. 退院翌日の電話訪問

*意思決定のカンファレンスは、できたら在宅 ホーム(←→アウェイ)で行うべき。患者、家族が本音をだしやすい。
*桜井の臨床倫理4分割法
本人 > 家族 > 医学的適応 > 社会の状態
*写真の重要性 photo therapy (在宅の方は、写真をとても喜ぶ。)
*お一人様の看取りで注意するべきこと
「今まで一人で生きてきた。だから最期も一人で構わない。でも死んだ後何日もそのままというのは嫌だ。きちんとしてほしい」という本人の覚悟、意思決定があればお一人様も十分可能。
死亡届できる人は、家族以外にあり。家主、後見人など
*在宅死の半分が検案されている事実。
*Bad newsを正確に伝える。そうならないように、全力を尽くします。一緒に頑張りましょう。
天気予報のたとえ。台風情報、台風の目に入るまでが大変で、しばらく平穏でその後、大変な嵐になる。
*在宅看取りの最強の「阻害因子」は、「家族」
*勇美財団 近畿ザイタク医療フォーラム in 神戸オリエンタル劇場 
劇団ザイタク 特別講演
『ピンピンころり、、て無理なんしっとお?』(2015/11) 動画のご紹介
* グループワーク(多職種の構成に配慮して5-6名ずつの9グループ)
末期腫瘍のある高齢者 在宅療養希望だったが、最終段階で入院となった事例
最終段階の在宅診療、ケアについて、医療、介護面からどうすべきだったのか?

<グループディスカッションより出された意見>
* 本人への病状説明をできるだけ行った上での意思決定、予後予測を共有
* 本人、介護者の不安への対応
* 介護者の負担軽減をしっかり行う重要性
* デスケアカンファレンスの開催 もし可能なら遺族も参加したほうがよい。  
* 社会が、在宅死をもっと認める。社会的合意形成。

<振り返り>
* 良かったこと
これまでは、ふくちやま協立診療所で2回開催していましたが、今年は、初めて市民交流プラザ・市民交流スペースで開催しました。広くて、明るい会場で設備も整っていました。昨年まで30名規模でしたが、今年は、広報も7月末に完成、ほぼ想定通り50名もの沢山の方々にご参加いただき、遠方からかの桜井 隆先生をお招きして、軽妙かつ、実践に基づく在宅診療の心得などをわかりやすい例え話を交えてご講演いただきました。桜井先生は、尼崎市で活躍されている家庭医、在宅医療の第一人者で、これまでに約400名の在宅看取りを支援されてきました。講演タイトルは「大往生なんか無理なんしっとを?」。
各グループ概ね、5?6名で多職種による事例検討を行うことが出来、それぞれの学びとともに、地域の顔の見える連携構築にも多少は貢献できたと思われます。グループワーク後の共有については、時間の関係で発表グループを絞り、その後、追加意見をたずねた方法で全体の意見を共有することができました。
できれば、来年もより良い企画、運営で開催して、よりよく学び、顔の見える関係構築で、地域の医療、介護、福祉の質を向上させ、最期までより安心して住みやすい街づくりに貢献したいと思います。

* ネクストステップ
* 今回の内容のように、2講演とグループワークの内容で、時間配分としては、3時間20分の設定はかなりタイトであり、せめてあと10分くらいは延長して、3時間30分の設定にする。休憩時間のタイミング。グループワーク、発表方法の説明。講演の予行練習をして、タイムマネジメントを改善する。
* 準備、当日の進行は、単独では厳しいので、複数で分担すること。
* 快適な環境設定(当日の机の配置、マイクテスト、空調管理をよりきめ細やかに配慮)。
* KCFMメンバーの参加保障。
* 日本プライマリ・ケア連合学会の医師、薬剤師の研修単位申請を早めに行い、広報する。
* 次回以降のテーマ候補
最終段階の医療についての意思決定ロールプレイ、非がんの在宅看取り
 
玉木千里先生(京都協立病院)の開会挨拶

在宅ケアに役立つ家族志向のプライマリ・ケア

桜井 隆先生(さくらいクリニック)真打ち登場

グループワーク

宮川卓也先生(京都民医連第二中央病院)の閉会挨拶