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 2019年11月22日(金)

日本PC連合学会・冬セミナーWS「Positive BATHE法」を学ぼう!!

  • 2019年3月13日(水)
  • 閲覧件数
    612

KCFM ふくちやま協立診療所の寺本です。 2019/2/10に小生にとっては初めて、日本プライマリ・ケア連合学会若手医師のための冬期セミナーでのWSを主催しました。

参加者は46名で、学習目標「外来診療のコミュニケーション改善のため、Positive BATHE法”を学び、患者さんの抱えるストレスに対して、より前向きな視点を持つことで、患者さんのアウトカムを改善する。

また、医療者のストレスも軽減させる。」を強く意識して、準備をしてきました。 

「THE FIFTEEN MINUTUES HOUR THERAPEUTIC TALK IN PRIMARY CARE  SIXTH EDITION Martian R Stuart etal 2018/10」を基にスライド学習を行い、ロールプレイ、ディスカッションを行いました。

 


第14回 若手医師のための家庭医療学冬期セミナー WS開催報告
開催日時:2019年 2月 10日 10:20-11:50
場所:東京大学本郷キャンパス 教育棟 13階 第6会場
開催責任者:京都保健会 ふくちやま協立診療所
 京都家庭医療学センター(KCFM)
寺本 敬一
Positive BATHE法を学ぼう!! 
「ストレスを抱える患者さんの外来診療のコミュニケーション改善」

     小生にとって初めて、日本プライマリ・ケア連合学会 若手医師のための冬セミナーでのWSを主催しました。参加者は46名で、学習目標「外来診療のコミュニケーション改善のため、Positive BATHE法”を学び、患者さんの抱えるストレスに対して、より前向きな視点を持つことで、患者さんのアウトカムを改善する。また、医療者のストレスも軽減させる。」を強く意識して、準備をしてきました。「THE  FIFTEEN MINUTUES HOUR  THERAPEUTIC TALK IN PRIMARY CARE  SIXTH EDITION Martian R Stuart etal 2018/10」を基にスライド学習を行いました。
BATHE法
B Background 生活面でお変わりないですか?
A Affect (そのことについて)気分はどうですか?
T Trouble 一番困っていることは? (メタ認知、気付き)
H Handling どのように対応されていますか?
E Empathy それは大変でしたね、それで良いと思います。

Positive BATHE法 
B Best  一番良かったこと、嬉しかったことは?
A Account/Affect その事を詳しく教えてください、その時の気分は?
T Thankfulness(その良かったことについて)
                    感謝すること、ありがたいと思うことは?
H Happen どうしたら、その良いことは増えると思いますか
E Empathy/Empowerment よかったですね、それでいいと思いますよ。

  BATHE法 Positive BATHE法
適応 •    ストレス急性期
•    初診時
•    定期受診
・BATHE法の効果不十分
・うつ病、不安障害のマネジメント
(ストレス急性期を過ぎたが、回復が不十分な状態)
・定期受診

 プレアンケートでニーズの確認をして、学習内容、スライド原稿の調整を行いました。4―5名ごとのグループワークではKCFMのスタッフ5名のファシリテートでスムースにとロールプレイとフィードバック、有意義な議論を行なうことができました。
ロールプレイ/ディスカッションのまとめでは、
1 患者からの感想
嬉しかったこと、良かったことを聞かれること、さらに医師が共感してくれて、強調してもらえると、明るく、前向きになれるきっかけになる。

2 医師からの感想
「共感」だけに絞ると、negativeなことにお互い引きずられがちになってしまう→Positiveな視点を引き出せるとよい。ただ、良かったことが無いと言われたときの対応は難しい。嬉しいこと、良かった事を掘り下げるのは、聞きたくなるのでやりやすかった。フレームを知っておくと、自分を振り返るのにもよい。
信頼関係が築いていないと嬉しいこと、”Happen”を聞くのが難しい。

3 観察者からの感想
外来で、ネガティブなこと(困る事、大変な事)の発言は多いので、ポジティブなことに目を向けることも大切。普段、ネガティブな流れだけで淡々と終わりそう場面で、Positive BATHE法で、positiveな感情を引き出せていた。関係性が良好になる。
“Happen” 自分から解決法がでてくる。気づきなど。ただし、聞き方はアレンジが必要。日本語版の作成。
「できたこと報告」は、慢患管理にもよい。
 
 BATHE法、Positive BATHE法を示したラミネートも評判がよく、ポストアンケートでも、平均で10点満点中8点と全体的に満足度が高い評価で、今後実践したいという感想も同様の割合でした。具体的には、「Positive BATHE法について学ぶのは初めてでしたが、エッセンスがまとまっていて分かりやすかったと思います。」「Positiveな視点を患者さんと共有する、ということのよさを学べてよかったです」「「困っていること」は普段から聴きますが、Positiveな感情を反芻させる面接は意識したことがなかったので新しい発見でした。」「日本版の作成、期待しています!」「日本語で"Happen"を患者から引き出すために、どのように質問するのが良いのか、試行錯誤してみたいと思います。」などの嬉しいご感想をいただきました。
もし、可能なら内容、運営面をさらにブラッシュアップして2020/2の若手医師対象冬セミナーでもWS開催に挑戦させていただきたいと思いました。
KCFMのスタッフとして玉木先生、宮川先生、草野先生、西澤先生、豊田さんに参加していただき、学会からは三戸先生(栃木医療センター)もセッションスタッフとしてサポートしていただきました。お忙しい中、無理なお願いをきいてくださり、本当にありがとうございました。
最後になって、恐縮ですが、参加者の皆様には、当日活発な議論をしていただき、プレ・ポストアンケートにもご協力いただきありがとうございました。また、セミナー運営事務局の方にも、印刷依頼が遅れるなどご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。おかげさまで無事にWSを開催できましたことを改めて御礼申し上げます。
スライド講演

ロールプレイ/フィードバック

 全体共有/質疑応答


KCFMスタッフの皆様、お疲れ様でした